あとがき

いつもお世話になっております。のくとるです。七海さんちのお話をいっぱい書くぞと決めて何年たったでしょう。気づいたらこんなに時が経っていました。月日が経つのは早いです。

普段の私のお話を読んで頂いている方ならご存知だと思うのですが、基本的には不穏芸人をやっております。苦悩する七海からしか得られない栄養がありまして、それを主食として生きているからです。ですので、この七海さんちのダイアリーという全年齢健全本はいつもと違った感じで書けて気分転換になりました。不穏話を書いているときいつも苦しいです。七海スマン苦しめてごめんなという苦悩。夢主また死んでしもたどうしようという葛藤。なんで私はいつも七海と夢主にこんなことをしてしまうんやという後悔。そんな己の感情とも戦い、非常に疲れます。でもこのシリーズ、めちゃくちゃ書くの楽しかったです。スラスラ話も浮かぶし誰も苦しまず、死なない平和な世界。なんて穏やかで、素晴らしいんだろう。そんな風に思いながら書いた話でした。相互さんとの会話で降ってきたネタもあり、大変ありがたかったです。この場を借りてお礼申し上げます。その節はありがとうございました。

七海さんちは四人の年子の女の子がいるのですが、本当に大変な毎日を送っただろうなと思います。妻は常に妊娠していたでしょう。お疲れ様です。子どもが産まれても急に自立するわけではないので幼少期の家はめちゃくちゃだったと思います。それでも夫婦が協力して四人の年子を育てあげ、七海も妻もえらいなあ。女の子四人という設定にしたのは七海よ女に振り回されてくれ頼む、という私のヘキによるものです。女に振り回される七海からしか得られない栄養があるのです。七海は屈強な精神(本当は繊細だけど色んな事に麻痺してるのと様々な苦しみから自分を守るためだと思うけれど)と肉体を持っていますよね。そんな人物が女に翻弄されている姿が好きです。妻を入れて五人の女たちに囲まれさぞかし肩身の狭い思いをしたことでしょう。女子校(行ったこと無いけど)のような家の中だったのでしょうか。下着でうろつく娘を見て頭を抱えていたかもしれません。七海がパンツ一丁でウロウロしていたら総攻撃を食らうのにね。いやこの七海はそんなことしないか。良き父良き夫ですから。子どもたちと妻を心から愛してやまない七海建人さん。きっと様々なことから家族を全力で守ってきたことでしょう。そうです。七海がもっと開き直って好きなように生きていればこういう世界を歩む道もあったのです。それなのに呪術師の間は結婚しませんみたいなことを書かれているじゃないですか公式ファンブックで。本当にお前はひねくれた暗いやつだな!と思ってしまいます。学生時代に辛い思いをしすぎて心を閉ざしてしまったのでしょう。んもー暗いッ!別にいいじゃなですか恋愛も結婚もあっても。それをわざわざ言いますか。そのくせ自炊が好きとか言ってみたりして生活のこまごましたことを愛しているくせに何をそんなに拒絶しているんでしょうねこの男は。そういうところが本当の本当に好き。全年齢不穏無しの本のあとがきで暗い七海について熱く語ってしまってすみません。普段はこういうことを考えています。

七海さんちのシリーズがこれで終わりというわけではなく、季節のお話とかイベントのお話をまた書いていけたら嬉しいです。運動会で張り切る七海とかテーマパークでヘトヘトになる七海とか、参観日で教室の端っこにいる七海とかいいですよね。色んな七海が世界に溢れたら幸せになるだろうなあ。七海建人さんが好きです。

最後になりましたが拙作を手に取っていただきありがとうございました。これからも拗らせモダモダも書くし幸せほのぼのも書くし夢主死ぬやつも書きたいです。今後ともよろしくお願いいたします。